魚を食べなくなった現代人に不足する栄養素「オメガ3」とは?

⬛ 「最近、魚を食べていますか?」


「今週、魚を食べたのはいつだったか思い出せない」——そんな方も多いのではないでしょうか。 結論からお伝えすると、魚離れが進む現代人の多くは、健康維持に欠かせない「オメガ3脂肪酸」が不足しています。農林水産省の調査によると、魚介類の消費量は2001年度の40.2kg(1人1年あたり)をピークに減少を続け、2011年度には肉類の消費量と逆転。2018年度には23.9kgにまで落ち込んでいます※1。


⬛ なぜ現代人はオメガ3が不足しやすいのか


理由は大きく2つあります。 一つは、魚を食べる機会そのものが減っていること。もう一つは、加工食品や外食の増加により、オメガ3と対になる「オメガ6」の摂取が過剰になっていることです。 両者は体内で「細胞膜の材料」を奪い合う関係にあります。
 
分類 主な作用 生理作用の傾向 多く含まれる食品
オメガ3(n-3系) EPA・DHA・DPA・α-リノレン酸
炎症を鎮める働き
青魚(サバ・イワシ・サンマ)、アマニ油
オメガ6(n-6系) リノール酸・アラキドン酸 炎症を促す働き サラダ油、マヨネーズ、揚げ物、スナック菓子

 

現代の食生活ではオメガ6が過剰になりやすく、オメガ3とのバランスが重要です。
理想の摂取比率「オメガ6:オメガ3=4:1以下」に対し、現代人は10〜20:1まで偏っているとされ※2、日々の食習慣を見直す視点として覚えておきたいポイントです。

 

⬛ オメガ3(EPA・DHA・DPA)の働きと重要性


結論、オメガ3は体内でほとんど作ることができない「必須脂肪酸」です。
「植物性オメガ3(アマニ油のα-リノレン酸)で十分」と思われがちですが、体内でEPAに変換される効率は5%未満、DHAは0.5%未満とごくわずか。魚由来のEPA・DHAを食事やサプリメントから直接摂ることが重要です。

EPA・DHAは、細胞膜の柔軟性を保つほか、血流やホルモンバランスを整える「エイコサノイド」の材料になります。EPAは血流、DHAは脳・神経系の機能維持に関わり、近年はその中間に位置する「DPA」も注目されています。

さらに近年の研究では、EPA・DHAは「特異的炎症収束メディエーター(レゾルビン・プロテクチンなど)」と呼ばれる物質の材料にもなることが分かっています。炎症を”抑える”だけでなく、こじれた炎症を積極的に”収束させる”働きを持つとされ※10、慢性的な炎症の蓄積を防ぐという「一生モノ」の視点からも注目されている分野です。
 

⬛ 目的別に見る、オメガ3の効果



オメガ3の働きは、生活習慣からコンディションまで幅広くサポートします。


【生活習慣が気になる方へ】

1日2〜4gのEPA・DHA摂取で、血中中性脂肪値が20〜30%低下したというメタアナリシスの報告があります※3。


【体型が気になる方へ】

運動や食事管理と組み合わせることで、内臓脂肪やウエスト周囲径の減少に役立つことも示されています※4。


【関節や体の重だるさが気になる方へ】

関節の痛みやこわばりを軽減し、鎮痛薬の使用量を減らせる可能性が報告されています※5。


【集中力・メンタルを整えたい方へ】

判断スピードの向上、不安やストレスの軽減に役立つとの報告もあります※6。


【妊活中の方へ】

海外の研究では、オメガ3は男女の妊活サポートの観点からも注目されており、生殖機能との関連について研究が進められています。※8※9。

 

⬛ 食事での意識とサプリメントの活用法


理想は、青魚を中心にDHA・EPAを1日1,000mg摂取することです。しかし実際には、男性で570mg、女性で612mgが不足しているというデータもあります※7。 具体的にどのくらい食べればよいか、目安量をまとめました。

〈刺身の場合〉

・マグロ(トロ):3~5切れ
・サーモン:1~1.5切れ
・ブリ:3~4切れ

〈焼き魚・煮魚の場合〉

・アジ(中サイズ):約1尾
・サンマ:約0.5尾
・サバ:約0.5~1切れ


※含有量は目安です。魚の種類・個体差・調理方法により変動します。

「毎日この量を食べるのは正直厳しい」という方も多いはず。食事で不足した分をサプリメントで補うという考え方が現実的です。
 

⬛ Dr.OMEGA3のこだわり


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⬛ まとめ


□ 魚離れの影響で、現代人はオメガ3が不足しやすい
□ 加工食品の増加によるオメガ6過剰も、バランスの乱れの一因
□ EPA・DHA・DPAは体内でほぼ作れない「必須脂肪酸」
□ 生活習慣・体型・関節・メンタル・妊活まで幅広い場面でサポート
□ 食事の意識+サプリメントでの補いが現実的な対策

【参考文献】
※1 農林水産省「食料需給表」
※2 Simopoulos AP. The importance of the ratio of omega-6/omega-3 essential fatty acids. Biomed Pharmacother. 2002;56(8):365-379. https://doi.org/10.1016/S0753-3322(02)00253-6 ※3 Bradberry JC, Hilleman DE. Overview of omega-3 fatty acid therapies. Am J Manag Care. 2013;19(3).
※4 Du S, et al. PLOS ONE. 2015;10(11).
※5 Goldberg RJ, Katz J. A meta-analysis of the analgesic effects of omega-3 polyunsaturated fatty acid supplementation for inflammatory joint pain. Pain. 2007;129(1-2).
※6 Fontani G, et al. European Journal of Clinical Investigation. 2005;35(11).
※7 厚生労働省「日本人の食事摂取基準」(2010年版)
※8 Hosseini B, et al. Postgrad Med J. 2019;95(1129).
※9 Trop-Steinberg S, et al. Heliyon. 2023;9(8).
※10 Serhan CN. Pro-resolving lipid mediators are leads for resolution physiology. Nature. 2014;510(7503):92-101. https://doi.org/10.1038/nature13479 

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